自家歯牙を用いた歯槽堤増大術の2年経過前向き研究

原題 : Alveolar Ridge Augmentation Using Dystopic Autogenous Tooth:
2-Year Results of an Open Prospective Study  

筆者 :Veronika Pohl, MD, DMD1/Sebastian Pohl, MD, DMD2/Irene Sulzbacher, MD, PhD3/ Rudolf Fuerhauser, MD,    

            DMD4/Georg Mailath-Pokorny, MD, PhD5/Robert Haas, MD, DMD, PhD6  

 

掲載紙: JOMI Volume32 Issue4 870-879 

 

PURPOSE 

 水平的骨増大術、もしくはリッジオグメンテーションの材料に自家歯牙を用いた2年経過を報告すること 

 

MATERIALS AND METHODS 

  • 未萌出の埋伏歯を粉砕し、生理食塩水もしくは血液と混ぜて稠度を調整(欠損が大きい場合は形態修正し、歯周組織や歯髄の除去等は行わず、ブロックで使用)→ Fig2 a,b 

  • 量が不足した場合には、下顎枝から骨採取し、補填 

・3、6ヶ月後にインプラント埋入(Replace          もしくはASTRA)  

  • 抜歯と埋入が同一部位の場合は抜歯後に粉砕した歯牙を填入し、縫合 

→必要があればメンブレン(Bioguide)及びピン(Frious)併用 

  • インプラント埋入後に、プロビジョナルを装着するケースにおいては、粘膜部に負荷がかからない様、特に注意 

  • CBCTを増生後及び埋入後に撮影→ 

Fig 3,4 

 

  • 3,6,12,24ヶ月後にインプラント周囲骨高さを測定 

  • プロービング深さとBOPを測定 

 

RESULTS & DISCUSSION 

・20人(♂15 ♀5)平均44.7歳 

  • 3人が骨ブロック併用 

  • 17人中 

4人が歯牙をブロックで使用→Fig 5 

7人が頬側に粉砕した歯牙を使用 

→Fig 6 

6人が粉砕後抜歯窩に再度填入 

(3人が上顎小臼歯もしくは犬歯、2人が下顎小臼歯、1人が下顎智歯) 

→Fig 7 

・28本のインプラントを埋入した。(10  

 本が即時荷重、18本が耐時) 

・1本の即時荷重したインプラントを1 

 ヶ月後に再埋入し、リカバリー 

・臨床的に、全てのインプラントに炎症  

 及びインプラント周囲炎の兆候を認 

 めず。 

・2年生存率は96.4% 

  • 周囲骨吸収量は平均0.37mm(1年目) 

0.58mm(2年目)→Fig9 

・ポケット深さは24ヶ月後で平均1.7mm→Fig10 

・BOPはどのインプラントにも認めず 

  • 先に行ったサイナスリフト時に歯牙を粉砕し、充填する研究においては 

3ヶ月後に、血管新生と新生骨の誘導が見られ、エナメル質と象牙質の吸収も認めた。28 

  • 本研究において歯牙をブロックで使用した症例において、どの症例においてもインプラント埋入時には骨へのりモデリングは認められず、明瞭に区別できた。 

  • 一般的に歯牙は骨ブロックに比べてリモデリングの期間が長い34,35ため、必然的に治癒期間の延長が想定される。 

 

CONCLUSION 

・インプラント埋入に先立ち、歯牙を水平的・垂直的骨な増大や、抜歯窩への填入材料に用いることは、骨への吸収填加はされないものの、2年経過において問題なく使用することができることが示された。 

 

TOPIC OF CONCERN 

・移植材料について何を用いておられま 

 すか? 

  • 歯牙の吸収置換は、期間をおいてもそれほど起こらないように思う